「昔のように、フィリピンから若い女の子をどんどん呼べる時代は終わりました」。千歳町で20年以上店を構えるオーナーは、少し疲れた表情でそう語る。歴史的な円安が長期化する2026年、出稼ぎ労働者にとっての「日本」の魅力は相対的に低下した。かつてのようにタレントビザで来日するキャストは激減し、現在は日本国内に定住資格を持つ日系フィリピン人や、他業界からの転職組が主流だ。この構造変化が、店舗の運営スタイルを根底から変えつつある。
人手不足は深刻だ。しかし、それは同時に「キャストを大切にする店しか生き残れない」という健全な淘汰をもたらした。給与体系の見直しや、無理な同伴・アフターの廃止など、労働環境の改善に踏み切る店舗が増えている。現実は甘くない。だが、この変化が業界全体のクリーン化を後押ししている側面は見逃せない。