ベルトの金具を安全に外すための第一歩は、手元にあるバックル構造の種類を正確に把握することです。構造を無視して力任せに作業すると、金具の噛み合わせがバカになったり、革に深い引っかき傷がついたりします。一般的に流通しているベルトは、大きく以下の3パターンに分かれます。
最も普及しているのが、金具の裏側にギザギザの歯(通称:ワニ口)がついており、革を挟み込んで固定しているクリップ式(挟み込み式)です。ビジネス用紳士ベルトの約7割に採用されています。このタイプは、バックル裏側のプレートを持ち上げることでロックが解除されます。
一方、ハイブランドのベルトや厚手の本革ベルトに多いのがネジ留め式です。表裏をネジで貫通させて固定しているため、マイナスまたはプラスの精密ドライバーでネジを反時計回りに緩めるだけで簡単に分解できます。
さらに近年、穴のない無段階調整タイプとしてビジネスパーソンから支持を集めているのがオートロックベルト(スライド式・ラチェット式)です。このタイプは金具の側面に小さな解除レバーが配置されているか、根元のフタを真上に跳ね上げる構造になっており、無理に隙間をこじ開けようとすると内部のギアが破損するため注意が必要です。