かつて全国に先駆けて推進された富山市の「コンパクトシティ構想」は、LRT(次世代型路面電車)を中心とした公共交通網の整備によって結実した。郊外への無秩序な拡大を防ぎ、中心市街地に生活機能を凝縮させる試みは、今や高齢化社会を生き抜く世界的なモデルケースだ。
車がなくても不自由なく過ごせる歩行者中心の街並みは、シニア層だけでなく子育て世代にも大きな支持を得ている。駅前の再開発エリアには、シェアオフィスやカフェ、アートスペースが融合した施設が続々と誕生し、日常的に多様なコミュニティが交差する情景が広がる。