もし、目の前に巨躯が現れたらどう行動すべきなのか。遭遇時の生存率を劇的に上げるための回避術と、現在品薄状態が続く最新防犯グッズを緊急レポートする。
専門家が口を揃えて指摘する鉄則は「絶対に走って逃げないこと」だ。背中を見せて逃げる者を、ヒグマは本能的に「獲物」と認識して追撃してくる。時速50キロ以上で走る相手から逃げ切ることは人間には不可能だ。視線を逸らさず、静かにゆっくりと後退することが基本となる。
また、突発的な至近距離での遭遇(パニックリアクション)に備え、以下の最新ギアを携行することが推奨されている。
・高圧クマラバースプレー(カウンターアサルト等):トウガラシ成分(カプサイシン)を噴射し、鼻や目の粘膜に激痛を与えて怯ませる。有効射程距離は7〜10メートル。登山者だけでなく、郊外の散歩時にも必携のアイテムとなっている。
・大音量ホイッスル・ベアベル(クマスズ):音で自分の存在を事前に知らせ、鉢合わせを防ぐ予防ギア。最近では超高周波を発する電動タイプの防犯ブザーも市販されている。
・超強力LEDフラッシュライト:夜間の遭遇時、数千ルーメンの強烈なストロボ光を相手の目に照射することで、一瞬の隙を作り撤退の時間を稼ぐ。
「道具を持っている」という安心感だけでなく、いざという時に数秒でスプレーを抜いて噴射できるイメージトレーニングをしておくことこそが、生存への明暗を分ける。