華やかな熱戦の裏側で、連盟が公表する大会規定改定と加盟校一覧には、現代の北海道が直面する少子化と地域偏在の現実が刻まれています。加盟校数は2000年代初頭の約250校から年々減少し、現在では単独で9人を揃えられない学校が増加傾向にあります。
この状況に対応するため、北海道高野連は合同チームの編成規定を段階的に柔軟化し、異なる支部同士や複数校による混成チームの公式戦出場を広く認める措置を講じています。また、低反発バット(新基準金属バット)の導入による打球速度低下と怪我防止、投手の球数制限(1週間500球以内)や試合中のクーリングタイム設定など、選手の健康管理を最優先にした大会運営が徹底されています。
道内各地のグラウンドを取材すると、冬期間はグラウンドが雪に埋もれるため、体育館での基礎トレーニングや雪上ノックなど、独自の手法で技術を磨く指導者の熱意が伝わってきます。移動距離が数百キロに及ぶ遠征費の負担など、地理的ハンデを克服するための地域コミュニティによる後援活動も不可欠な要素となっています。