数々のヒット作で見せてきた多面性も、彼の大きな魅力だ。大ヒットを記録した映画『テルマエ・ロマエ』では、古代ローマ人の次期皇帝候補ケイオニウス役を怪演。彫りの深い濃い顔立ちと抜群のユーモアセンスで見事に演じきり、作品のコメディ要素を支える大黒柱となった。日本人の域を超えたビジュアルと確かな演技力の融合は、当時の邦画界に強い衝撃を与えた。
一方で、本格ミステリー映画『沈黙のパレード』では、葛藤を抱える刑事・草薙俊平役を熱演。親友である学者と対峙しながら、事件の真相と己の正義の間で揺れ動く複雑な内心を静かな眼差しで表現し、観客の涙を誘った。コミカルな役柄から深遠な人間ドラマまで、作品の振れ幅の広さこそが彼の真骨頂と言える。