小林氏のキャリアを語る上で欠かせないのが、大蔵省(現財務省)出身でありながら経済産業省などの関連省庁とも深く連携し、立案を導いた「経済安全保障推進法」の存在だ。半導体供給網の強化や基幹インフラの安全性確保など、日本の安全保障政策に新たな柱を打ち立てた実績は、政界内でも高く評価されている。
だが、同氏の視線はすでにその「次の一手」に向けられている。関係者によれば、サイバーセキュリティの強化や先端技術の流出防止をさらに踏み込んで規制・支援する「経済安保2.0」とも呼ぶべき新法案の構想が極秘裏に進められているという。単なる守りの安全保障にとどまらず、日本の技術革新をグローバル市場での主導権に繋げるための産業戦略が、その根底には流れている。