『最後の晩餐』に隠された楽譜の真相!ダヴィンチ暗号と旋律の謎

『最後の晩餐』に隠された楽譜の真相!ダヴィンチ暗号と旋律の謎

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名画の中に五線譜が隠されているという仮説を実証し、世界中に大きな衝撃を与えたのが、イタリアのコンピューター技術者であり音楽家でもあるジョヴァンニ・マリア・パーラ(Giovanni Maria Pala)氏です。2003年から研究を開始したパーラ氏は、画面全体に均等な五線譜を重ね合わせることで、驚くべき幾何学的規則性を発見しました。

画面中央に座るイエス・キリストをはじめ、左右に並ぶ12人の使徒たちの「手」と、テーブルの上に点在する「パン」の位置。これらに着目すると、それぞれが当時の記譜法(ネウマ譜)における隠された音符として完全にプロットできることが判明したのです。

当初、左から右へ通常の西洋音楽のルールで音を拾い上げた段階では、不協和音の混ざる無意味な音の羅列に過ぎませんでした。しかし、パーラ氏はレオナルド・ダ・ヴィンチが左利きであり、手稿の多くを「鏡文字(右から左へ書く文字)」で遺していた事実に着目します。楽譜を右から左へと逆方向に演奏した瞬間、哀愁と神聖さを帯びた約40秒間の荘厳なメロディが姿を現しました。

パーラ氏が2007年に著書『La Musica Celata(隠された音楽)』を発表した際、音楽史の研究者たちもその完成度に息を呑みました。単なる偶然の配置では説明がつかないほど、当時のルネサンス期における対位法や教会旋法の作法に合致していたからです。絵画という視覚芸術の中に、時間芸術である音楽を封じ込めるという、ダ・ヴィンチの底知れない知性が浮き彫りになった瞬間でした。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。