怒涛の展開を支えたのは、名作を世に送り出し続けてきた脚本家・森下佳子の圧倒的な構成力だ。物語後半に向けて明かされていく「東朔也」の存在や、サクと日高の過去、奄美大島の伝説「日高と月原」のモチーフなど、前半に散りばめられた小さな違和感がすべてラストに向けて美しく収束していった。
最終回での結末は、単なる勧善懲悪や事件解決にとどまらなかった。究極の自己犠牲と愛、そして再び訪れる切なくも予感を孕んだラストシーン。SNS上では放映直後から考察合戦が巻き起こり、放送終了後もロケ地巡りや深読み記事が溢れ返る事態となった。視聴者を納得させる緻密なストーリーラインこそが、驚異的な最終回視聴率を導き出した隠れた勝因である。