こうした再注目の波を受け、津山市役所は新たな地域再生の舵を切った。それが現在本格始動している「津山市加茂町地域開発プロジェクト」である。本プロジェクトは、過去の負の遺産や文学的背景を忌避するのではなく、歴史の多角的なレイヤーとして受け止めつつ、持続可能な地域づくりを目指す野心的な取り組みだ。
行政と民間がタッグを組み、山間部の豊かな森林資源を活用した自然体験型施設の整備や、歴史的建造物のリノベーション事業が進められている。旧来の過疎対策の枠組みを超えたこのプロジェクトは、関係人口の創出と新たな経済循環を生み出す起爆剤として、全国の自治体からも熱い視線を集めている。