一方で、ヘアスタイルを変えることと、進行性の薄毛そのものを根本から治療することは全く別の問題である点に注意が必要だ。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも明記されている通り、成人男性に見られる男性型脱毛症(AGA)は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの影響によってヘアサイクルが短縮する皮膚科的疾患である。
AGAスキンクリニックをはじめとする専門医療機関の症例データによると、「髪を短くカットしたからといって、AGAの進行が止まるわけではない」という事実がある。スタイルとして短髪を楽しみつつも、将来的な毛髪の維持や再生を望むのであれば、内服薬や外用薬を用いた適切な医学的アプローチを併行させることが極めて重要だ。スタイルによる視覚的解決と、医学的な根本治療を明確に使い分ける視点こそが、現代のスマートな男性に求められている。