白石麻衣という表現者の色気が社会現象として爆発的な認知を獲得した最大の契機は、2017年に講談社から刊行されたセカンド写真集『パスポート』に他なりません。アメリカ西海岸(ロサンゼルスおよびサンディエゴ)で撮影された本作は、それまでの「坂道グループ=清楚・ガードが堅い」というパブリックイメージを鮮やかに覆し、ランジェリー姿やバックスタイルなど大胆なカットに挑戦しました。
出版元の講談社が発表した公式記録によると、初版10万部からスタートした同作は異例の重版を重ね、累計発行部数は50万部の大台を突破。女性ソロ写真集としては今世紀最大のメガヒットとなりました。当時の特番インタビューや手記において、本人は「乃木坂46の活動において、一つの大きな挑戦として自分の殻を破りたかった。女性が見ても綺麗だと感じてもらえる自然体なセクシーさを目指した」と語っています。
現場スタッフの証言によれば、過度な修正に頼ることなく、透き通るような白肌と女性らしい柔らかな曲線をそのままフィルムに収めるため、撮影前の体づくりには細心の注意が払われていました。この作品によって、彼女は「男性目線の性的対象」にとどまらず、「女性が憧れる究極の美ボディの象徴」としての地位を揺るぎないものにしました。