白百合女子大学の母体は、17世紀後半のフランスで誕生したシャルトル聖パウロ修道会である。この歴史背景は、卒業式のプログラムにも色濃く反映されている。
学位記授与式の前後に組み込まれる「卒業感謝の祈り(感謝ミサ)」は、同校ならではの象徴的な儀式だ。神父による聖書の朗読や祝祷、そして全出席者による讃美歌の唱和。在学中に受けた多くの恵みと周囲への感謝を神に捧げるこの時間は、卒業生ひとりひとりの心に深く刻まれる。
学長から授与される学位記と白百合のシンボル
壇上では、各学科の代表学生が学長から直接、学位記を受け取る。白百合の紋章(フルール・ド・リス)が施された証書フォルダが手渡される瞬間、場内からは温かい拍手が送られる。学長告辞では、カトリックの愛の精神を根底に置いた言葉が贈られ、激動の現代社会を生き抜くための指針が指し示される。