根城は1941年に国の史跡に指定され、その後も継続的な保護と調査が行われてきた。文化庁が推進する遺跡の保存活用モデルとしても高く評価されており、日本の城郭史において欠くことのできない重要な位置を占める。さらに、日本城郭協会が選定する「日本100名城」にも名を連ね、全国の城郭ファンから熱い視線を注がれている。
石垣や天守が存在しない中世の城郭が、これほど完全な形で保存され、国指定史跡 根城として公開されている例は全国的にも珍しい。近年の城郭ブームにおいて、派手な天守を持つ近世城郭とは一線を画す「土の城」の魅力が見直されている。土塁の傾斜や堀の深さに秘められた軍事的工夫を感じ取り、中世の合戦や武士の暮らしに思いを馳せる時間は、歴史好きにとって至高の体験だ。