コンクリートの質感を生かしたモダンな外観は、富ヶ谷の落ち着いた街並みに見事に調和している。過度な装飾を削ぎ落としたミニマルなデザインでありながら、随所に配置された植栽の緑が温かみを感じさせる。設計段階から環境への配慮がなされており、自然光を最大限に取り入れる構造は省エネにも貢献している。
また、内部の動線設計も秀逸だ。各階をつなぐ階段や通路は、単なる移動手段ではなく、立ち話が生まれるようなゆとりを持たせて作られている。建築そのものが、人と人とのコミュニケーションを促す装置として機能していると言えるだろう。