いじめの現場は、放課後の校裏からスマートフォンの画面内へと完全に移行した。とりわけ一定時間で投稿が消える消失型機能や、特定のメンバーしか閲覧できない非公開グループチャットが悪用されている。そこでは、日常的な誹謗中傷やコラージュ画像の拡散、集団での無視指示が隠密に行われている。
保護者や教員が子どもの端末を確認しても、証拠となるデータはすでに消去されており、表面的な異常を見抜くことは極めて難しい。悪意が日常の裏側に完全に潜伏する構造こそが、子どもたちの精神をじわじわと破滅へと追い込む最大の要因となっている。