彼女のスケート人生は、常に偉大な功績と激しい葛藤の背中合わせだった。2010年のバンクーバーオリンピックで日本代表として5位入賞を果たし、翌2011年の世界選手権では世界女王の奪還を達成。日本フィギュアスケート界の黄金期を支えた主役であった。
しかし、トップアスリートとしての頂点を極めた直後、彼女は大きな人生の転換期を迎える。競技からの離脱、そして極秘裏に進められた妊娠と出産。ソチオリンピックへの出場を目指して現帰復帰を模索する最中での発表は、氷上の華やかな演技からは想像もつかない波乱に満ちたものだった。