ふたりの運命が交差したのは、1990年代前半に圧倒的な人気を誇ったTBSラジオの深夜番組『岸谷五朗の東京RADIO CLUB(通称・レディクラ)』でした。メインパーソナリティを務めていた岸谷五朗のもとへ、当時「奥居香」として活動していた彼女がゲスト出演したことがすべての始まりです。
ラジオの生放送中、ふたりは初対面とは思えないほど息の合った掛け合いを披露。当時を振り返る関係者によると、互いに飾らない性格と物怖じしないトークのテンポが瞬時にシンクロし、スタジオ内は異様な盛り上がりを見せました。放送後も共通の知人を交えた飲み仲間として親交を深め、自然な流れで交際へと発展していったと明かされています。
交際中、岸谷五朗が自宅で彼女の手料理である「サバの味噌煮」を食べた際、そのあまりの美味しさと家庭的な一面に心を奪われ、結婚を強く意識したという有名なエピソードも残っています。プロポーズは岸谷からの「俺と一緒に生きていこう」というストレートな言葉。1996年に開かれた結婚記者会見では、肩肘を張らないふたりらしい笑顔が全国に届けられ、日本中から大きな祝福を受けました。