雑居ビルのエレベーターを降りると、そこには無機質な鉄の扉がある。防犯カメラとインターホン、そして徹底された身元確認。この重厚な門をくぐることでしか得られない異空間が広がっている。潜入取材ルポのカメラを置いた取材班が目撃したのは、暗闇の中にゆらめく間接照明と、静かにグラスを傾ける男女の姿だ。
店内は一見すると高級ホテルのラウンジと見紛うばかりの静寂に包まれている。しかし、奥へ進むとプレイスペースと呼ばれる半個室や大部屋が備わっており、そこが単なるBARではないことを雄弁に物語る。ハプニングバーの象徴とも言えるこの空間では、見知らぬ男女が視線を交わし、ごく自然に距離を縮めていく。喧騒の歌舞伎町とは遮断された、独特な緊張感と熱気が満ちていた。