クリケット(Cricket)は、的(ボード)の限られたエリアのみを使用し、得点を競い合うゲームです。ゼロワンゲームが「持ち点を減らしてゼロにする足し算・引き算のスピード勝負」であるのに対し、クリケットは「自分の陣地を作り、相手に点数を与えないように妨害しながら得点を重ねる陣地取りゲーム」と言えます。
試合で使用するターゲットは盤面全体ではなく、15から20までの6つの数字と、中央のブル(BULL)の合計7エリアのみです。それ以外の数字(1〜14)に命中してもすべて「無効(ノーカウント)」となります。
ゲームの基本サイクルは「オープン」「クローズ」「加点」の3ステップで成り立っています。
まず、対象の数字にダーツが命中することを「マーク」と呼びます。1つのナンバーに合計3マークを入れると、そのエリアが自分の陣地として「オープン(開拓)」されます。シングルに入れば1マーク、ダブルリングなら2マーク、トリプルリングなら一撃で3マークを獲得できます。
自分がオープンしたナンバーにさらにダーツを入れると、そのナンバーの数字がそのまま自分のスコアとして加点されます(例えば20がオープンしている状態で20のシングルに入れると20点、トリプルなら60点が加算)。
相手にこれ以上の加点を許さないためには、相手も同じナンバーに3マークを打ち込む必要があります。双方が3マークを完了した時点で、そのエリアは「クローズ(封鎖)」となり、以降は両者ともに得点できなくなります。
最終的な勝利条件は極めて明快です。「7つの対象エリアすべてをクローズし、かつ相手の持ち点以上のスコアを獲得していること」、または規定ラウンド(通常15〜20ラウンド)終了時に「相手より高い点数を持っていること」で勝敗が決します。