女優・兒玉遥の覚醒を語る上で欠かせないのが、肉体を極限まで追い込んだ初期の挑戦だ。ドラマ『豆腐プロレス』で見せたプロレスラーさながらのハードなアクションと、リングの上で感情を爆発させる泥臭い演技は、彼女の表現者としての潜在能力を強く印象付けた。可愛いアイドル像を脱ぎ捨て、泥と汗にまみれることを恐れない覚悟がここから始まったと言える。
映画『血まみれスケバンチェーンソーRED』への出演は、彼女のキャリアにおいて大きな分岐点となった。バイオレンスと異様な世界観が渦巻く作中で、一癖も二癖もあるキャラクターを熱演。ぶっ飛んだ世界観の中でも浮かない確かな存在感を示し、サブカルチャーや映画ファンからも高い評価を獲得した。エキセントリックな役柄をも自分のものにする柔軟性と肝の据わり方は、制作陣の度肝を抜いた。