メーターパネルで赤く光る水温計警告灯を単なる気まぐれだと思って走り続けると、事態は一刻を争う最悪のシナリオへと突き進む。冷却水が漏れて枯渇しているか、ウォーターポンプなどの循環システムが完全停止している可能性が高いからだ。この警告を無視して走行を強行すれば、エンジンは数分以内に致命的な熱ダメージを受ける。
熱暴走によるオーバーヒートが進行すると、シリンダーヘッドの歪みや金属の焼き付きを引き起こし、最終的にはエンジン内部が破壊されて廃車に追い込まれることすらある。国土交通省の統計やトラブル事例を見ても、高速道路上での停車トラブルや車両火災の一因として冷却系異常が挙げられるケースは後を絶たない。日本自動車連盟(JAF)へのSOS要請でも、水温トラブルは毎年上位にランクインする定番の緊急案件だ。