「もしドライブ中にアドブルーを切らしてしまったら、車はどうなるのか」という点は、すべてのディーゼル車オーナーが知っておくべき最重要事項です。
結論から言えば、走行中に残量がゼロになっても、走行中にエンジンが急停止することはありません。高速道路の本線上で突然エンストして後続車に追突されるといった危険を避けるフェイルセーフ設計が施されているためです。
しかし、目的地やガソリンスタンドに到着して一度エンジンを切ると、アドブルーを補充するまでセルモーターが一切回らず、再始動が物理的に不可能になります。
これは車両の故障ではなく、日本の道路運送車両法や国際的な環境基準に準拠した「リスタート防止機能(エンジン再始動規制)」という厳格なECU(電子制御ユニット)プログラムによるものです。アドブルーが枯渇した状態で走行を許すと、基準値を大幅に超える猛毒のNOxを垂れ流すことになるため、法律上走行を禁止しなければならないという明確なルールが存在します。
警告灯を無視して山奥や深夜のサービスエリアでエンジンを止めれば、ロードサービスを呼んでアドブルーを緊急配送してもらう以外に復旧手段がなくなります。