この現象を理解するには、メディア消費の構造変化を見る必要がある。2015年、日本の10代のテレビ視聴時間は週平均12.3時間だった。2023年には6.8時間まで減少している。一方でスマートフォンの利用時間は週平均35時間を超えた。
広告業界もこの変化に敏感だ。
電通の調査によれば、2022年のインターネット広告費は3兆912億円に達し、テレビ広告費の1兆8019億円を大きく上回った。企業は若年層にリーチするため、従来のタレントではなく「リアルな共感」を生み出せるインフルエンサーへ予算をシフトさせている。アボカドモデルはまさにこのニーズに応える存在として台頭したのだ。
特筆すべきは彼女たちの「演出しすぎない」スタイルだ。プロのカメラマンやスタイリストを使わず、自然光での自撮りやスマホ撮影の動画が中心。この「作り込まない美しさ」がZ世代の心を掴んだ。完璧すぎる芸能人より、手の届きそうな「ちょっと上の友達」として機能する点が革新的だった。