アバクロンビー&フィッチの復活劇を支えているのは、巧みなターゲット層の再設定と商品力の劇的な進化だ。かつての10代向けカジュアルウェアから一転、現在は20代後半から30代の働く大人をメインターゲットに据えている。特に、オフィスでも着用できるリネンパンツや洗練されたジャケット、ウェディングゲスト向けのシックなドレスラインなど、ライフスタイルに寄り添った上品なラインナップがSNSで大爆発を起こした。
TikTokやInstagramでは、「かつてアバクロを着ていた大人たちが、今再びアバクロに夢中になっている」という投稿が相次ぎ、トレンド入りを果たした。品質の向上と現代的でエレガントなシルエットは、Z世代の若者から落ち着いたミレニアル世代までを同時に惹きつけている。店舗体験とECサイトのスムーズな融合も功を奏し、売上高は連日過去最高水準を更新。まさに圧巻のV字回復を遂げている。