インターネット上や週刊誌などで度々話題にのぼる「阿木燿子と宇崎竜童のあいだに子供がいない理由」について、様々な憶測が飛び交うことがありました。しかし、過去の対談や自著での告白を丹念に追うと、そこにはふたりならではの明確な価値観と生き方の選択があったことが分かります。 結論から言えば、ふたりに子供がいないのは病気や不仲といったネガティブな要因ではなく、「お互いが人生の唯一無二のパートナーであり、ふたりだけの創作活動と表現の世界に全精力を注ぐ」という合意形成が若い頃から自然となされていたためです。 1970年代、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドのブレイクや山口百恵への楽曲提供により、夫妻の生活は想像を絶する多忙を極めました。寝る間を惜しんで言葉を紡ぎ、メロディを生み出す日々の中で、阿木燿子は「宇崎竜童という才能を世に送り出し、共に作品を創り上げること」に人生のすべてを懸ける覚悟を固めていきました。 自著のエッセイの中でも、阿木燿子は「夫であり、恋人であり、子供のようでもあり、仕事の戦友でもある宇崎竜童と向き合うだけで、私のキャパシティはいっぱいだった」という趣旨の心情をユーモアを交えて明かしています。昭和の時代において「結婚したら子供を持つのが当たり前」という強い社会的圧力があった中、ふたりは周囲の声に流されることなく、独自の夫婦の形を貫きました。これは現代で言う「DINKs(意識的に子供を持たない共働き夫婦)」の先駆けとも言える先進的なライフスタイルでした。
阿木燿子の現在と宇崎竜童との絆|子供を作らない理由と名曲の真実
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