出版元である自由国民社と、その象徴的刊行物である『現代用語の基礎知識』が選出したフレーズ群は、まさにその時代を映し出す精密な鏡だ。新語・流行語大賞の歴史の中でも、ポップカルチャーと社会現象が高次元で融合した事例として語り継がれている。
活字媒体が持っていた批評性と、テレビを中心とする映像メディアの拡散力が最も美しく相乗効果を発揮した瞬間でもあった。雑誌や新聞の見出しを飾った数々の新語は、単なる一時のブームにとどまらず、人々の価値観やコミュニケーションのあり方を根本から変容させるきっかけをつくった。