衰退した歴史の一方で、ポップカルチャーにおける再描画がキーセンに対する大衆の認識を劇的に塗り替えた。代表的な例が、大ヒットを記録したドラマ『黄真伊』だ。主演を務めた女優ハ・ジウォンによる情熱的で気高い演舞は、差別や逆境に立ち向かいながら自身の芸術を磨き上げた実在のキーセン、黄真伊(ファン・ジニ)の生き様を鮮烈に描き出し、国内外の視聴者に深い感動を与えた。
また、1940年代の京城を舞台にした映画『解語花(ヘオファ)』は、時代の荒波に翻弄されながらも歌への情熱を燃やした女性たちの愛憎と葛藤を華麗な衣装とともに描いている。こうした映画やドラマ作品のヒットにより、かつての負のイメージは拭い去られ、卓越した美意識を持つ美しきアーティストとしての側面が再発見されるに至った。