興味深いのは、平成初期を実体験として知らないZ世代やα世代の若者たちが、かつてない熱量で物販エリアに押し寄せている点だ。彼女たちが買い求めるのは、いわゆる「Y2K(2000年代風)」テイストの強いグッズである。
ハイビスカスを頭につけた「カハラキティ」や、豹柄アパレルをまとったガラケー全盛期のデザイン。これらが今の若い世代には「ダサくて可愛い」「逆に新鮮で個性的」と映る。クリア素材のポーチや、ジャラジャラとカバンにつけるアクリルキーホルダー、ランダム封入の缶バッジ。Z世代にとってキティグッズは、単なるキャラクター商品ではなく、自らのファッションセンスをアピールするための重要な「ステートメント」なのだ。