ムトウハップの市場撤退により、長年愛用していた皮膚病患者や硫黄泉ファンは路頭に迷うこととなった。製造中止から歳月が流れた現在も、あの独特な温泉気分を求める声は根強い。では、現在において代替品となり得る製品はあるのだろうか。
最も近い存在として知られるのが、大分県別府市の村上商会が製造販売する「湯の素」である。この製品もムトウハップと同じく多硫化カルシウムを主成分とした医薬部外品であり、お湯に溶かすと鮮やかな乳白色に変色し、立ち上る硫黄の香りを楽しむことができる。また、草津温泉などの天然湯の花を配合した粉末状の硫黄系入浴剤や、温泉成分を抽出した各種バスソルトが、失われたあの感覚を補う選択肢として支持されている。