近代的な駅舎から歩いて数分も経たないうちに、空気がふっと澄んでいくのを感じる。駅の北西側に広がるのは、名松100選にも名を連ねる名勝「浜寺公園」だ。
数千本の見事な松林が広がるこの広大なオアシスは、散歩やジョギングを楽しむ近隣住民の日常の庭となっている。春には桜、初夏にはバラ園が咲き誇り、週末にはピクニックやバーベキューを楽しむ家族連れで賑わう。都市近郊でありながら、これほど豊かな緑と水辺の自然に日常的に触れられる環境は、大阪府内でもそう多くはない。
さらに、この地は古くから伝わる「羽衣天女伝説」の舞台としても知られる。駅名そのものが地域の誇りあるアイデンティティであり、歴史ある神社や古刹が点在する街並みには、新興のベッドタウンにはない重厚な情緒が漂っている。