では、オセロ症候群の疑いがある場合、どのように対処すべきなのか。第一に行うべきは、妄想の対象となっているパートナー自身が孤立せず、身の安全を確保することだ。
医療現場では、原因疾患に応じたアプローチが取られる。統合失調症や妄想性障害が背景にある場合は、抗精神病薬を用いた薬物療法が中心となる。脳神経疾患や処方薬が原因である場合は、主治医と相談の上で薬剤の調整や減量が行われる。一方、心理療法としては、妄想そのものを正面から否定して説得するのではなく、本人が抱く根底の不安や孤独感に寄り添いながら、認知行動療法を通じて思考の偏りを少しずつ解きほぐしていく手法が有効とされる。