「別に…」発言で大バッシングを浴び、表舞台からの撤退を余儀なくされていた沢尻にとって、高城は単なるパートナー以上の存在だった。世界中を旅し、既存のメディアシステムにとらわれない彼の自由な生き方は、鬱屈した状況にいた彼女にとって救いに見えたのかもしれない。
スペインに個人事務所を設立し、海外展開を模索した動きは、事務所主導の日本芸能界に対するアンチテーゼでもあった。だが、理想と現実のギャップはあまりにも大きかった。二人の挑戦は、芸能界の強固な構造と世間の保守的な空気に阻まれ、徐々に失速していくこととなる。