メジャーデビューを目前に控えた1994年、事態は急変する。中心人物の1人だった小島啓が、突如としてグループからの脱退と芸能界引退を表明したのだ。CDジャケットの撮影やプロモーション計画が水面下で進行する中での、あまりにも唐突な別れだった。
表向きには「学業への専念」とアナウンスされたが、若き日の葛藤や将来設計、芸能界という特殊な環境に対する価値観の違いなど、複数の要因が絡み合っていたとされる。事務所側も引き留めに動いたものの、本人の意志は固かった。この緊急事態を受け、急遽メインボーカルへと抜擢されたのが長瀬智也である。類まれなスター性と伸びやかな歌声を持つ長瀬のフロントマン就任により、1994年9月21日、不朽の名曲『LOVE YOU ONLY』でTOKIOは鮮烈なデビューを果たした。