代表発表のたびに大きな議論を呼ぶのが、これまでセレソンを支えてきた主力クラスの落選理由です。今回の選考でも、かつて主将を務めたカゼミーロや前線の重鎮リシャルリソン、ガブリエウ・ジェズスといった実力者たちがメンバー外となりました。
指揮官のドリヴァル・ジュニオール監督が重視したのは、「インテンシティ(プレー強度)」と「クラブでの継続的な出場時間」です。現代サッカーの潮流であるハイプレスと素早いトランジションを90分間維持するため、中盤にはプレミアリーグで激しい攻防を繰り広げるブルーノ・ギマランイスやジョアン・ゴメスが優先して抜擢されました。
決してベテラン勢の能力を否定したわけではなく、代表チームの若返りとフィジカルコンディションのピークを本大会に合わせるための戦略的判断と言えます。競争を激化させることでチーム全体の基準を引き上げる指揮官の冷徹なリアリズムが、この選考結果に色濃く反映されています。