月と太陽の引力関係によって、海はおよそ15日周期で「大潮・中潮・小潮・長潮・若潮」を繰り返します。釣り人の間では「大潮が一番釣れる」と信じられがちですが、大潮と中潮の釣果の違いを検証すると、必ずしも大潮が万能ではないことが分かります。
大潮は干満の差が最も激しく、激流になりやすい性質を持ちます。外洋に面した海峡部や水道部では、潮が速すぎて仕掛けが一瞬で流されて底が取れなくなったり、ルアーが浮き上がってしまったりするトラブルが多発します。そのため、ベテランアングラーの多くは、適度な流速が長時間続きやすい「中潮」を最も安定して釣果が出る潮回りとして好みます。
防波堤や波止場における堤防釣りの潮回り攻略では、潮回りに応じて釣り座を選ぶのが鉄則です。潮が動きすぎる大潮の日は潮裏(潮が直接当たらない堤防の内側やワンド)を攻め、潮が動きにくい小潮や長潮の日は堤防の先端など少しでも水流が当たる一等地を陣取ることで、釣果のムラを大幅に減らすことができます。