病状が進行しているケースや、身内が告知を受けた場合、周囲が抱える精神的ショックも極めて大きくなります。特に進行がんや癌ステージ4の人にかける言葉には、より深い繊細さと覚悟が求められます。
ステージ4の告知を受けた患者は、死の恐怖や人生の有限性と真正面から対峙しています。この段階において、「奇跡を信じよう」「絶対に諦めちゃダメだ」といった過度な激励は、本人が受け止めようとしている過酷な現実を否定することになりかねません。
ステージ4の患者に対して大切にしたい接し方は、「今、この瞬間の痛みを和らげること」と「存在への感謝を伝えること」です。
- 「どんなときも味方だし、ずっと一緒にいるよ」:見捨てられないという究極の安心感を与えます。
- 「今日一緒に過ごせて本当に嬉しい」「あなたと出会えてよかった」:未来への約束ではなく、現在の時間に対する感謝を伝えます。
- 沈黙を恐れず、ただ手を握る・背中をさする:言葉が見つからないときは、無理に話そうとせず、ただ傍らに寄り添うだけで十分なコミュニケーションになります。
また、癌の家族にかける言葉と接し方も見落としてはなりません。患者本人を看病・介護する家族は「第二の患者」とも呼ばれ、精神的・肉体的に限界を迎えていることが多々あります。
家族に対しては「ご家族の体調は大丈夫ですか?」「あなた自身もちゃんと休めていますか?」「たまには誰かに任せて、少し息抜きしてくださいね」と、介護する側の健康と労力を気遣う言葉をかけることが救いとなります。