横浜都筑区の港北ニュータウンは、ファミリー層の流入とともに独自の都市文化を形成してきました。その中心地であるセンター北の日帰り天然温泉として不動の地位を築いているのが、港北天然温泉ゆったりCOcoです。多くの温浴ファンを惹きつける最大の要因は、ショッピングモール内という抜群のアクセス性にありながら、温泉の泉質が極めて本格的である点にあります。
湧出する源泉は、地下1,503メートルから汲み上げられたナトリウム-塩化物強塩温泉。舐めるとはっきりとした塩分を感じる黄金色の湯は、湯冷めしにくく高い保温・保湿効果を発揮します。施設内には広大な露天風呂をはじめ、炭酸風呂、ミルキーバス、ハーブ湯、ジェットバスが機能的に配置されており、都会の真ん中にいることを忘れさせる開放感を提供しています。
運営元が打ち出した戦略の中で特筆すべきは、港北天然温泉 スパガーディッシュ リニューアル経緯に見られるコンセプトの劇的な転換です。前身のスパガーディッシュは、静寂と大人の癒やしを最優先したプレミアムスパでした。しかし、港北ニュータウンの急速な子育て世代増加という人口動態を受け止め、2010年代末に多世代が共存できるオープンな温浴空間へとリブランディングを決断しました。ボールプールや大型すべり台を備えたキッズパーク「ココランド」を新設する一方で、本格的なサウナや岩盤浴スペースを温存・強化した柔軟な設計こそが、現在に至る高い稼働率の根底にあります。