2011年に開かれた刑事裁判において、ロサンゼルス郡高等裁判所はコンラッド・マーレーに対し、過失致死罪(Involuntary Manslaughter)で有罪判決を下しました。マイケル・パスター判事は量刑言い渡しに際し、「医師としての誓いを金のために売り渡した、言語道断の背信行為である」と厳しく断じ、法定上限となる禁錮4年の実刑判決を言い渡しました(その後、刑務所の過密問題を理由に約2年で仮釈放)。
法廷では、主治医が救急隊を呼ぶ前に薬剤の空き瓶をバッグに隠していた事実や、通報時にもプロポフォールの投与を伏せていた証言が次々と明るみに出ました。これにより、医療事故という枠組みを超えた重大な過失が白日の下にさらされることとなりました。
続いて2013年には、遺族(母キャサリンと子どもたち)がコンサート興行主AEGライブを相手取り、「危険な医師を不当に雇用し過重なスケジュールを強いた」として数千億円規模の損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。しかし陪審員は、「AEG側がマーレーを雇った事実は認めるものの、当時の時点で彼が不適格な医師であると予見することは不可能だった」と判断し、興行会社側の法的責任を棄却する判決を下しています。