外観のボタンを指で押し込むと、内部に装填されたミニチュアのジュース缶が1本だけ正確に排出口へ転がり落ちる。この一連の動作の裏には、物理法則を巧みに利用した「3ステップのからくり機構」が存在します。
内部の基本レイアウトは、上部にストック用スロープ、中央にボタン連動型の押し出しレバー(またはシーソー型ストッパー)、下部に受け皿となる取り出し口が配置されています。待機状態では、傾斜をつけたスロープ上で複数のダミージュース缶が自重によって下部へと滑り落ちようとしますが、ボタンパーツの先端にある爪(ストッパー)が最前列の缶をせき止めています。
ボタンが押し込まれた瞬間、爪が持ち上がるか後退することで最前列の1本だけが解放され、自重で排出口へと転がり落ちます。それと同時に、レバーの第二突起が2本目の缶を一時的にホールドし、連続排出(二重排出)を防ぐ仕組みです。ボタンを離すと、紙自体の弾性(復元力)や仕込んだ輪ゴムの張力によってレバーが初期位置へ戻り、2本目の缶が最前列へと滑り降りて次の装填が完了します。この洗練された連動ギミックこそが、電池不要で何度でも遊べるペーパークラフト自販機の神髄です。