メディア露出に伴い、若年層を中心としたパワースポット巡りの目的地としても寺の名が急浮上した。境内の最奥、鬱蒼とした竹林を抜けた先に位置する「龍神池」周辺には、磁場の乱れや澄み切った霊気が漂うと噂され、多くの参拝者が息を潜めて手を合わせる姿が見られる。
現地取材班が住職に話を伺ったところ、俗世で囁かれる神秘体験について「特別な超能力などを求めるのではなく、自然の循環と己の呼吸を一致させることこそが真の力」と穏やかに語ってくれた。龍神を祀る祠の前で深呼吸をすると、湿り気を帯びた風が吹き抜け、強烈な浄化感に包まれる。単なる流行のパワースポットという言葉では片付けられない、土地本来が持つ根源的なエネルギーがそこには満ちていた。