彼女の素性を語る上で、インドネシアの巨大メガ企業「PT Sido Muncul(シド・ムンチュル)」の存在を外すことはできない。同社は1940年代に創業した伝統あるハーブ製薬企業であり、インドネシア国民なら誰もが知る国民的健康飲料「Tolak Angin(トラック・アンギン)」などを手掛ける最大手グループだ。
ヴァニーナ氏の父親であるイルワン・ヒダヤット(Irwan Hidayat)氏は、同社のトップとして会社を巨大上場企業へと育て上げた伝説的経営者。つまり、彼女は名実ともにインドネシア屈指の富豪令嬢というバックボーンを持つ。だが、ディーンが惹かれたのはその莫大な家柄ではなく、何事にも媚びない彼女自身のストレートな気風だった。