メーカー側がこれほどまでにマイルドハイブリッドを推進する背景には、年々厳格化される排ガス規制がある。特に欧州の「ユーロ7」規制や、日本国内の燃費基準をクリアするためには、もはや純粋なガソリンエンジン車をそのまま販売することは不可能に近い。
だからといって、すべての車種をストロングハイブリッドやEVに置き換えると、開発コストが跳ね上がり、コンパクトカーや大衆車が市場から消滅してしまう。メーカーにとってマイルドハイブリッドは、既存のエンジン資産を活かしつつ、最小限のコストで規制をクリアするための「命綱」なのだ。結果として、この技術が安価でクリーンな車を市場に残す役割を果たしている。