一等地のテナント料や人件費を支払いながら、無料案内所が驚異的な利益率を叩き出せる背景には、ナイトレジャー市場特有の手数料単価の高さがあります。店舗から案内所に支払われるバックマージンは、業態やエリアによって緻密に設計されています。
たとえば一般的なキャバクラやガールズバーの場合、客1人あたりの送客につき3,000円〜5,000円程度の固定紹介料、あるいは当日の総会計金額から10〜30%程度が案内所の取り分となります。さらに単価の高い風俗店などの案内であれば、1回の送客で5,000円〜1万5,000円以上のバックマージンが発生することも珍しくありません。
仮に週末の夜、1店舗の案内所に50組のグループが訪れ、それぞれが複数人で入店した場合、案内所が得る紹介料は一晩で数十万〜数百万円規模に達します。在庫を抱えるリスクがなく、初期の店舗設備投資もカウンターとタブレット端末程度で済むため、固定費を差し引いた営業利益率は一般的な飲食店を遥かに凌駕します。近年ではグループ店舗網を組織化し、リアルタイムの空席管理システムと連動させることで、送客効率を極限まで高めたメガチェーン案内所が歓楽街のシェアを握っています。