物語の主軸となるのは、若年性アルツハイマーに侵されていく医師・北澤尚と、彼女を支え続ける元小説家・間宮真司の切なくも美しい愛の軌跡だ。急ピッチで進行する病魔の影に怯えながらも、一瞬一瞬を愛おしむように生きる2人の日常が、驚くほど緻密かつリアルに描かれていく。
単なる「病気もの」の枠組みを遥かに超え、記憶が零れ落ちていく恐怖と、それ以上に深まる絆の対比が見る者の心を締め付ける。愛する人の顔すら忘れてしまう未来が訪れると知りながら、それでも共に歩むことを選んだ2人の決断は、視聴者に「生きること」「愛すること」の本質を強烈に突きつけてくるのだ。