産業技術だけではない。山梨のアイデンティティである「食とワイン」の分野でも、アイメッセ山梨は決定的な役割を果たしている。秋口に開催される大規模なワイン&ガストロノミーサミットでは、県内数十のワイナリーが一堂に会し、ソムリエや輸入業者が真剣な表情でグラスを傾ける。
無駄な装飾を排したフロアには、ブドウの芳醇な香りと乾杯の音が響き渡る。近年はスマート農業技術を活用したシャインマスカットやモモの輸出商談も盛んで、一次産業とハイテクの融合を体感できる貴重な現場となった。生産者の顔が見える距離感で巨額の契約がまとまっていく光景は、地方創生の極めて具体的な果実といえる。