この名シーンを語る上で欠かせないのが、アニメ制作陣のアニメーションにかける熱量と、城之内克也役を務めた声優・高橋広樹氏の圧倒的な演技だ。作画監督・加々美高浩氏による極限まで描き込まれた手や表情の描写は、当時のセル画アニメの最高峰と称され、視聴者の視線を釘付けにした。
また、高橋氏が演じる城之内の泥臭くも温かい人間性は、単なる「噛ませ犬」に終わらない強いヒーロー像を確立した。声優陣の真摯な熱演があったからこそ、視聴者は死の淵に立つ城之内に本気で涙し、だからこそその反動としての次回予告が伝説となった。制作側の妥協なきクリエイティビティが、四半世紀後の現在も色褪せない作品の強度を支えている。