国会討論や大型国政選挙の党首討論において、党首が身につけるVゾーンのカラー選択は決定的な意味を持つ。石破茂氏は、重厚感のあるダークスーツに深みのある紺や濃赤のネクタイをあわせ、質実剛健さと政策通としての説得力を演出するスタイルが目立つ。長年のキャリアと独自路線を象徴する落ち着いた色調は、党内のバランスと国民への安心感をアピールする意図が読み取れる。
対する野田佳彦氏は、野党第1党のリーダーとして凛とした青や締まりのあるネイビーを効果的に配し、政権交代の受け皿としての「安定した改革姿勢」を強く印象づけようとする。衆議院議員総選挙などの緊迫した局面において、両氏のネクタイの色やマイクカバーのコントラストは、単なるファッションではなく、無言の政治的宣伝として機能している。