上毛新聞に対するネット上の生の声を収集・分析すると、評価は以下の3点に収斂される。
【高評価の理由】
・県内の行政情報や学校行事、地域イベントの網羅性が群を抜いている。
・災害時の情報更新が早く、2026年の台風接近時にはX(旧Twitter)での速報対応が「命を守る情報」として拡散された。
・地元企業の内情や人事異動など、全国紙では絶対に拾わない「半径5kmのニュース」が読める。
【低評価の理由】
・国際ニュースや全国の政治経済報道が薄く、これ1紙では情報が足りない。
・アプリの通知設定や記事検索が使いにくいというUIへの不満。
・若い世代には「親の家で読む新聞」というイメージが強く、自分から購読する動機が弱い。
特に興味深いのは、アプリの評価が2026年以降、急速に改善傾向にある点だ。公式発表によると、2026年3月に実施された大規模アップデートで記事の読み上げ機能やAI要約機能が追加され、アプリストアの評価は「星2.8」から「星4.1」に上昇した。これは地方紙のデジタル戦略としては注目に値する改善幅であり、今後の購読者獲得にどう結びつくかが焦点となる。
実際に利用する高崎市在住の40代男性は「紙を取っているとアプリが追加料金なしで使えるのが地味に便利。朝、家を出る前にスマホで主要記事をチェックして、帰宅後に紙でじっくり読む、という二段構えが定着した」と語る。この「紙とデジタルのハイブリッド利用」が、上毛新聞の現時点での最も現実的な生き残り戦略と言えるかもしれない。