プロになるためのルートである「理容師・美容師国家試験」や専門学校(養成施設)のカリキュラムにも、実技を中心とした違いがあります。
筆記試験では「関係法規・制度」「衛生管理」「保健」「香粧品化学」「文化論」など共通科目が多いものの、実技試験の内容は明確に分かれています。
- 理容師実技試験:カッティング(基礎的刈上げ技術)、シェービング・整髪技術
- 美容師実技試験:カッティング(レイヤーカット)、ワインディング(パーマ巻き)またはオールウェーブセッティング
国家試験の合格率は、養成施設を卒業する春期試験で理容師・美容師ともに80%〜90%台で推移しており、難易度に極端な開きはありません。
そうした中、現場で大きな注目を集めているのが「理容・美容ダブルライセンス」です。制度改正により、すでに一方の免許を保持している(または養成施設に在籍している)場合、もう一方の養成課程における修業期間が短縮され、重複する筆記試験科目が免除される特例措置が定着しました。
ダブルライセンスを取得することで、サロンワークにおいて「カット&カラー」と「本格シェービング」を1人の技術者がワンストップで提供可能になります。ブライダルシーンでヘアメイクとドレス用の本格背中・襟足シェービングを同時に担当できるなど、圧倒的な差別化と単価アップを実現できる点が最大のメリットです。